リハビリテーション科

当院では、100㎡以上の広々とした環境に最新の機器を数多く導入し、理学療法士による疾患・病態に応じたオーダーメイドのリハビリテーションを行っています。これは運動器の機能が低下した状態の際に行い、機能の改善を図ることで、日常生活に必要な動作を再びできるようにしたり、職場復帰など社会活動への参加を可能にしたり、スポーツに必要の高度な機能を取り戻したりするためのものです。

リハビリテーションの対象となる疾患としては、たとえば骨折や関節リウマチ、骨粗しょう症、変形性膝関節症などの関節の疾患、頚椎や腰椎における脊椎疾患、スポーツによる障害、腰痛や肩こり、さらには脳卒中などの病後における後遺症などがあります。これらの障害に対し、運動療法や物理療法等の理学療法、また作業療法などを用いて機能の回復をおこなっていきます。

主に以下のような疾患や手術後を対象にリハビリテーションを行います

  • 大腿骨近位部骨折
  • 腰部脊柱管狭窄症
  • 肩腱板断裂
  • 脊柱管圧迫骨折
  • 椎間板ヘルニア
  • 脊柱管狭窄症
  • 変形性脊椎症
  • 大腿骨骨頭壊死症
  • 大腿骨頸部骨折
  • 変形性股関節症
  • 変形性膝関節症
  • 反復性膝蓋骨脱臼
  • 反復性肩関節脱臼
  • 膝半月板損傷
  • 前十字靭帯損傷
  • 後縦靭帯骨化症
  • 野球肩
  • 野球肘
  • テニス肘 等

さらに介護が必要になってしまう状況を予防し、健康寿命を延ばすため、ロコモティブシンドローム(運動器症候群/詳しくはこちら)についても広く知っていただき、リハビリテーションを通じて、地域の皆様の健康的な暮らしのサポートに取り組んで参ります。

運動療法について

運動療法は手術などによる外傷の治療がひと段落した後の回復期や、人工関節を入れる手術をした後、脳卒中などの後遺症で手足にまひが残っている場合などに行うものです。スポーツ競技者がケガの回復期にリハビリを行う場合は、各種競技の特性に合わせた運動療法が取り入れられます。

運動療法には次のような種類があります。

関節可動域訓練
関節が固まってしまう「拘縮(こうしゅく)」を防ぐために、関節の曲げ伸ばしをして筋肉をほぐし、可動域を広げていくものです。最初は理学療法士が介助を行い、やがて該当の関節のみを自力で動かせるようにしていきます。
筋力増強訓練
筋肉が損傷してしまったり、ギプスなどで長期に固定していると筋力は著しく低下します。その回復のため、ゴムボールやチューブ、ダンベルなどを使って、特定の筋肉に負荷をかけて増強し、日小生活を送れるレベルまで回復させていく訓練です。最初は理学療法士が手で押さえるなとして弱い抵抗から始める場合や、マシンを用いることもあります。
協調性訓練
脳卒中などの後に中枢神経に異常が残ってしまい、物を持ち上げるなど、様々な筋肉や関節などの運動器を連動させてコントロールする機能が低下してしまう場合があります。協調性訓練では、同じ動作を繰り返したり、平衡感覚を保つバランス訓練で、正常にコントロールできる機能を取り戻します。

物理療法について

物理療法はケガや手術の直後に、まだ運動療法を行うことが困難なときに、痛みの抑制や症状の緩和を目的として行うものです。具体的には、温熱・寒冷・電気・光線・超音波水流などの物理的エネルギーを利用します。これらによって刺激すると、様々な生体反応が引き起こされます。それを利用し、機能の回復を図っていきます。

物理療法には次のような種類があります。

牽引療法
四肢や脊椎など、障害のある部位をゆっくりと引っ張り、骨や筋肉、関節などの運動器を伸ばす治療です。椎間板ヘルニアなど、強い圧迫がかかることで生じる痛みを軽減したり、筋肉の血行不良で起こる肩こりや腰痛の症状を改善します。
電気療法
電極を皮膚に張り付け、低~中周波の電気刺激を与えるもので、筋肉をほぐし、コリや痛みを軽減するものです。また関節の可動域を広げたり、筋力の回復も期待できます。
温熱療法
温水や電磁波、超音波などで熱を生じさせ患部に当てることで、血流を改善し、痛みを軽減させたり、こわばりを改善するなどの効果があります。ホットパックや赤外線治療器、極超短波(マイクロ波)治療器などを使用します。
手技療法(マッサージ療法)
症状が現れている部分や、原因となっている場所、関連している筋肉、神経組織に対して、マッサージやストレッチを行い、血行や新陳代謝の改善・促進を行う治療です。徒手以外にも症状や部位に合わせ、ローラー、水圧や空気圧等による刺激も利用します。

作業療法について

作業療法も運動療法や物理療法等の理学療法同様に、関節の動きの改善や筋力の増強、感覚の促進などを目的とするものですが、そのアプローチが少し異なります。作業療法では日常生活をスムーズに行うことを前提にサポートを行っていくのが特徴です。

具体的には生活技能の改善としては、食事、排泄、服の着替え、入浴などの日常的動作や、料理、洗濯、お掃除などの家事の動作に関し、実際にそれらの動作に即したリハビリを行っていきます。加えて上肢巧緻機能と呼ばれる手の緻密な動きを改善するために、ペグボードと呼ばれる杭をつまんだり差し込んだりするゲーム版のような道具や、ヤスリをかけるような動作を行うサンディングボードという道具を使ったりします。

さらに利き手で鉛筆やハサミ、包丁を使うための訓練や、利き手でできない場合は、利き手ではない方の手でできるようにする訓練も行う他、木工、革細工、陶芸、手芸、園芸、音楽、絵画等の作業を通じて治療や訓練を行っていきます。さらに自宅での段差の改善や手すりの設置など、生活面での不自由さを解消するための環境改善の提案なども行うこともあります。

院長
森田 守
診療科目
整形外科・リハビリテーション科
住所
〒252-0813
神奈川県藤沢市亀井野1-3-12-2F
小田急線「六会日大前」駅より徒歩2分

0466-47-3507

土曜日も18時まで診療しております。

休診日木曜、日曜、祝日

予約優先当院の診療は予約優先制となっています。
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※直接のご来院でも受診して頂けます。

診療時間 日祝
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